百目男と王子

「話しなら、もっと近くに寄ってくれ。お前の声は小さい。こう身を乗り出して聞くのもつらくてな」
百目男は、その名の通り無数にある目を細めてそう言った。
王子は少し怯んだ。それが何かを企むような目に見えたからだ。だからと言って、後戻りするわけには行かない。
「あなたの体は大きいし、この洞窟は狭い。これ以上近寄るなら、その巨体に乗らないといけませんが」
「構わん。それよりも早くしてくれ。この姿勢はつらいのだ」
この男、実は老体なのか?あまり見ない種族なので、年齢の見当が付かない。
「早くしろ」
王子は頷き、自慢の足で持って男の体を駆け上る。
「ああ、やはりこうするのが一番楽だ」
男は体を丸めて、自分の胴体を枕にした。悦に入った笑顔を見せた後には、王子を見上げてにんまりと笑った。それは、含みのある笑顔には見えない。
彼に、あまり悪意はなさそうだ。
「何か用があって百目男の洞窟へ訪れた王子の話」をART.netの方に7月に投稿していました。
まだ1ヶ月経っていません!
上のストーリー考えるのが、結構楽しかったです。
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タグ : pict:2007 しぃペインターPro ほのぼの系
2007.08.04 ・ カテゴリー [ イラスト ]
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